劇場に星座を立ち上げます。

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【もしわたしが自分以外の人間として生きていたら、世界はどう見えただろう。】

私たちのアイデンティティは一つではありません。自分を創るたくさんの要素を連ねた時、地球の裏側の誰かと共通点が見えるはず。

例えばコンクリートでさえ同じモノを共有しているかもしれない。

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ダンサーが即興的に生み出すテキストと観客の個人的な記憶を紐付けます。他者の身体の中に自分を見つけたとき、思い入れや共感が生まれます。（ヨルゴスランティモスが『ロブスター』で恋の法則を紐解いたように。）

ダンサーの身体はダンサーのものではなくなり、他者の記憶や感覚を含んだキメラになりえます。

媒体化された身体は劇場の外側の空間と繋がり、蜘蛛の巣のように世界をからめとりながら劇場に翻ってきます。

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今地球上で起きているCOVID-19や戦争はわたしたちを分断します。

他者がそもそも自分の中に存在していることを知っていれば分断の不可能性を提示できることでしょう。

たまたま手にしたタロットカードが自分を誰よりも知っているように、偶然形作られたオブジェクトが自分自身を鏡映すように、偶然と偶然が巡り合って命は生まれて来る。

アンコントロールなものがわたしになる。そんな不条理さを愛しています。